外科
当院外科では、通常の外来に加え、救命救急センターを通して来院される2次3次救急の患者様まで幅広く対応している関係から患者様の抱える疾患は、多種多様ですが、主として消化器外科疾患と乳腺疾患の診断治療を中心におこなっています。具体的には、消化器(食道、、胃、小腸、大腸、肝・胆・膵)の癌・良性腫瘍や消化管出血(胃・十二指腸潰瘍、大腸憩室など)、消化管穿孔、異物誤嚥、腹部外傷、ヘルニア(成人、小児)、虫垂炎、胆道結石、憩室炎、乳癌、良性乳腺疾患(良性腫瘍、乳腺炎、etc)などを対象疾患として扱っています。
外科の主な診療内容は、①手術(年間の手術件数は、約700件です。)②消化器内視鏡(検査、処置)(年間約5000件)③消化器癌、乳癌に対する化学療法(抗癌剤、分子標的薬、ホルモン剤)④緩和ケアですが、エビデンスに基づき、安全性、根治性を十分考慮し、患者様や患者様のご家族と十分相談し、各科とも協力して、患者様にとって必要かつ十分で、できる限り負担の少ない治療を提供できるよう努めています。
早期の食道・胃・大腸癌に対しては、まずお腹を切らずに内視鏡のみで治療を完結できるEMR(内視鏡的粘膜切除)やESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)を考慮し、それで取りきれない場合(断端陽性又はリンパ節転移の疑い)に手術を考慮します。手術についても、腹腔鏡を用いてなるべく小さな創で手術を行う事にも努めています。
SILS(Single Incision Laparoscopic Surgery単孔式腹腔鏡下手術)の導入により、胆石や虫垂炎などでは、臍部の創のみで手術が完遂でき、術後創痛が少なく、創が目立たない美容的メリットの大きな治療も行っています。勿論、患者様の病態によって必要とあれば、多臓器合併切除や開胸開腹下の手術など拡大手術も積極的に行っており、良好な結果を得ています。
また、乳癌の領域では、術中迅速組織診断を活用しながら、主として乳房温存療法(手術+術後放射線治療)を中心に行っています。腋窩のリンパ節郭清については、術後に腕のむくみや痛みなどの後遺障害を生じることや、リンパ節転移のない患者さまにとってはリンパ節郭清は不要と考えられていることから、腋窩リンパ節転移の有無を診断し、不必要なリンパ節郭清を安全に省略するための手段として、センチネルリンパ節生検も日常的におこなっています。また、そのままでは乳房温存の対象とならないサイズの大きな癌の場合、術前化学療法を行って腫瘍を小さくして、温存率を高めたり、場合によって乳房全摘し、形成外科との連携で同時・異時的に乳房再建術を施行するなど、患者様に充分ご説明し、患者様のご希望を充分伺いながら、適切に治療計画を立てるように努めています。
化学療法の分野でも最近は、分子標的薬を含む有効な治療薬が多数開発されました。初診時は、かなりの進行癌であった方でも、治療が奏功し、画像診断的に病変部が消失する方もいます。化学療法は、外来で施行されるケースが多いため、外来患者様専用の化学療法室があります。日当たりがよく、冷暖房完備、テレビが備えられており、化学療法専門の看護師や薬剤師が常駐し、少しでも安全快適な環境で患者様が治療を受けられるよう努めています。また、最近は、癌の種類により在宅でポンプを用いた持続的抗癌剤投与を受けられる患者様も増えました。このような場合も患者様の状況に応じて、医師、看護師、薬剤師から詳しい説明があり、安全に実施されています。
また、手術を受ける患者様にとって、栄養管理は、術後の回復にも影響する重要な課題であり、NST(栄養サポートチーム)を中心に病院全体で取り組んでいます。WOC看護認定看護師を中心に、褥瘡や人工肛門、排泄物による皮膚障害などについても患者様のサポートをおこなっています。また、当院は平成19年にがん診療連携拠点病院に選ばれました。病期にかかわらず、様々な痛みを持つ癌患者様が、痛みから解放されて治療に専念したり、少しでも快適に生活できることを目指して、緩和ケアにも緩和ケアチームを中心として病院全体で取り組んでいます。
学会研究活動については、自分達の最新の診療実績について、積極的に全国学会、地方会、海外の学会に発表するとともに、各種学会誌への投稿も行っています。また、県北消化器症例検討会を定期的に開催し、周辺の開業医の先生方との連携を深めています。毎週火曜日早朝には手術標本の検討と切り出し、水曜日早朝に内視鏡カンファレンス、火、木曜日夕方には放射線科との合同で術前術後の症例検討を行い、診断、手術適応、手術術式を確認しています。また、木曜日早朝には、海外文献中心の抄読会や各種勉強会を開催し、最新の医学知識を吸収するよう努めています。
当院は、日本外科学会、日本消化器外科学会、日本乳癌学会、日本消化器内視鏡学会、日本消化器病学会の認定医、専門医修練施設、日本がん治療認定機構認定研修施設となっています。
スタッフ紹介
(常勤)
- 役職
- 第一外科部長
- 専門
- 乳腺・消化器全般
- 博士号・認定医等
- 医学博士、日本乳癌学会乳腺専門医、日本外科学会外科専門医・指導医、日本消化器外科学会専門医・指導医、マンモグラフィ読影認定医師(判定A)、日本臨床外科学会評議員、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本がん治療認定機構暫定教育医、日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医、臨床研修指導医ワークショップ修了
(常勤)
- 役職
- 手術部長、第二外科部長
- 専門
- 肝胆膵、消化器全般、内視鏡
- 博士号・認定医等
- 外科学会指導医、消化器外科学会指導医、消化器病学会専門医、消化器内視鏡学会専門医、肝臓学会専門医、救急医学会専門医、医師会認定産業医、医師会認定健康スポーツ医、ICD(インフェクション コントロール ドクター)、マンモグラフィ読影認定医師、臨床研修指導医、臨床研修指導医ワークショップ修了
(常勤)
- 役職
- 第三外科部長
- 専門
- 肝・胆・膵、消化器全般
- 博士号・認定医等
- 日本外科学会専門医・認定医、身体障害者福祉法診断医
(常勤)
- 役職
- 第五外科部長
- 専門
- 上部消化管、内視鏡、救急
- 博士号・認定医等
- 医学博士、日本外科学会専門医・認定医、日本消化器病学会専門医、日本がん治療認定医機構認定医、日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医、日本消化器外科学会消化器外科専門医
(常勤)
- 役職
- 第一外科副部長
- 博士号・認定医等
- 日本外科学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、マンモグラフィ読影認定証、臨床研修指導医ワークショップ修了
(常勤)
- 役職
- 医師
(常勤)
- 役職
- 医師
(常勤)
- 役職
- 医師
(常勤)
- 役職
- 医師
(常勤)
- 役職
- 嘱託医師
- 専門
- 外科全般
- 博士号・認定医等
- 日本外科学会指導医・専門医、日本消化器外科学会指導医・専門医、日本消化器病学会指導医・専門医、身体障害者福祉法診断医
(非常勤)
- 役職
- 嘱託医師
- 専門
- 乳腺
(非常勤)
- 役職
- 嘱託医師
- 専門
- 小児外科



