那須赤十字病院として生まれ変わった大田原赤十字病院と眼科医療


大田原赤十字病院は那須赤十字病院としてリニューアルスタートを切ったわけですが
眼科では長らく常勤医不在だったため、地域の中核病院にもかかわらず
先進医療の提供がなされてきませんでした。

しかし、平成25年より待望の常勤医体制がスタートしまし、
翌26年からは手術も行われるようになって、
徐々に基幹病院の眼科らしい形になってきています。

近年高齢化に伴い患者が急増している加齢黄斑変性症や
糖尿病網膜症といった病気に対する先端治療も行われるようになりました。

特に加齢黄斑変性症では、最新の治療法である抗VEGF療法が執り行われるようになり、
地域の高齢患者のニーズにこたえてくれるようになりました。

しかし、失明原因第1位である緑内障に対しては、
いまだ中核病院としての役割を果たせていないのではないかと思います。

緑内障とは徐々に視野が欠けて視界が狭くなっていく病気です。
放置しておけば失明に至るため、治療が欠かせません。

初期のうちは点眼薬などの投薬治療で対応できますが、
症状の進行具合によってはレーザー治療や手術などが必要になってきます。
(参考サイト:http://tarchan.com/

このような治療は町の小さな眼科クリニックではなかなかできません。

地域の中核病院で対応できるようになってくれると、
住民としてはわざわざ市外・県外へ赴く必要もなく、負担が大きく減ります。

また、診断や治療のための検査機器も
全ての眼科クリニックに備わっているわけではありません。

地域の拠点病院にこそ、備えておいて欲しいと思います。

もちろん、そうした最新の機器を操作出来る医師が必要であることは
言うまでもありません。

現在の眼科は常勤医体制が稼働しているとはいえ、
常勤医1名、非常勤1名と最低限の人員でしかありません。

たとえスーパードクターであっても、
あらゆる眼科領域をカバーするには限界があります。

ぜひ、緑内障専門医のドクターに赴任していただきたいです。

緑内障患者は40代以上の5%いるといわれています。
中高年20人に1人の割合です。
これは患者がとても多い病気といえるのではないでしょうか?

しかし緑内障は自覚症状がほとんどないことでも有名です。
ですから緑内障を患っていたとしても、
気づいていないことがほとんどいえます。
ようやく異変に気づき、
受診した時にはもうかなり進行しているといった事態が少なくありません。

それを防ぐには、受診の機会を多くすることだといわれています。

ある程度の年齢になったら定期的に検査をして、
早期発見に努めれば、視野の欠損も軽くて済みます。

その肝心の検査体制が整っていなければ、
緑内障の進行を手をこまねいてみていることになります。

せっかく常勤医体制がスタートしたのですから、
地域住民の声をもっともっと吸い上げて、
よりよい医療提供者として役割を果たしてくれる、
そんな病院になることを願っています。